宮古島 採用ノウハウ 石垣島

宮古島・石垣島の観光客数は過去最高に|2025年度のデータで見る、観光と人手不足の関係

「島の採用がうまくいかないとき」の全体像は、宮古島で採用する方法・石垣島で採用する方法・採用がうまくいかない5つの課題と解決策で解説しています。

宮古島・石垣島の観光客は、コロナ禍のあとも増え続けています。一方で、島で働く人は増えていません。「お客さんは来るのに、人が足りない」という状態は、数字で見るとどのくらい進んでいるのでしょうか。

この記事では、宮古島市と八重山の観光客数の最新データを整理し、求人・働き手の数字と並べて、島の人手不足の背景を確認します。

この記事の結論

  • 宮古島市の2025年度の入域観光客数は126万3,397人。2022年度の約1.7倍になった
  • 八重山(石垣市・竹富町・与那国町)の2025年の入域観光客数は150万6,052人で、暦年として過去最高
  • 宮古島では、観光客が多い月と少ない月の差が小さくなっており、一年を通して人が要る状態に近づいている
  • 働き手の側は、求職者が減り続けている。観光の伸びに、島の働き手が追いついていない

宮古島市の観光客数:3年で約1.7倍

宮古島市の発表によると、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の入域観光客数は126万3,397人でした。コロナ禍明けの2022年度(73万6,990人)と比べて52万6,407人増え、約1.7倍の水準です。

年度 入域観光客数
2022年度 736,990人
2024年度 1,192,871人
2025年度 1,263,397人

出典:宮古島市の発表(琉球新報 2026年7月12日の報道)、宮古島観光動態レポート(2024年度の月別合計)

宮古島市の人口は約5万5,600人(2025年1月1日時点の住民基本台帳)です。年間で、住んでいる人の20倍を超える観光客を迎えていることになります。

月別に見ると「夏だけ忙しい島」ではなくなってきている

宮古島観光協会のサイトで公開されている「宮古島観光動態レポート」から、2025年4月〜12月の月別の入域観光客数を前年と比べると、次のようになります。

月 2024年 2025年 前年比
4月 90,264人 96,363人 +6.8%
5月 82,934人 96,148人 +15.9%
6月 94,942人 106,101人 +11.8%
7月 121,736人 116,093人 −4.6%
8月 132,112人 122,706人 −7.1%
9月 106,868人 127,859人 +19.6%
10月 99,187人 115,901人 +16.9%
11月 91,446人 97,016人 +6.1%
12月 101,111人 108,816人 +7.6%
4〜12月の合計 920,600人 987,003人 +7.2%

出典:宮古島観光動態レポート(2025年12月度 実績報告資料)。前年比はこの表の数字から計算

2025年は、7〜8月がわずかに減った一方で、5〜6月と9〜10月が大きく伸びました。いちばん多い月といちばん少ない月の差は、2024年度の約1.7倍から、2025年4〜12月では約1.3倍に縮まっています。

採用の面から見ると、これは「夏だけ人を増やせばよい」時代が終わりつつある、ということです。春や秋にも人手が要るため、短期の募集で夏を乗り切るやり方では、ほかの季節が回らなくなります。

日帰りのクルーズ客が増えている

同じレポートによると、2025年12月の入域観光客108,816人のうち、海路(主にクルーズ船)は36,691人で、全体の約34%を占めました。一方で、宿泊施設の稼働率は43.0%と、前年同月より2.0ポイント下がっています。

泊まらずに島を回る観光客が増えると、ホテルよりも、港・バス・タクシー・飲食店・土産店など、昼の時間帯に人手が集中する仕事の負担が大きくなります。

八重山の観光客数:2025年は過去最高

沖縄県の入域観光客統計によると、八重山(石垣市・竹富町・与那国町)の2025年(1〜12月)の入域観光客数は150万6,052人で、前年より5.6%増え、暦年として過去最高になりました。観光消費額も1,288.5億円(前年比1.9%増)で過去最高を更新しています。

県の資料は、クルーズ船の寄港が増えたことと、香港・台湾の定期便の再開、韓国からの新規就航などを増加の理由に挙げています。石垣島でも、海外からの観光客の受け入れに対応できる人材の確保が課題になっていきます。

働き手の側の数字:求職者が減り続けている

観光客が増える一方で、仕事を探す人は減っています。ハローワーク宮古の「雇用の動き(令和7年度計)」によると、宮古地域の有効求人倍率は令和7年度平均で1.56倍で、11年連続で1倍を超えました。前年度と比べると、求人数が7.4%減ったのに対して、求職者数はそれ以上に12.6%減っています。

つまり、求人が増えたから倍率が高いのではなく、仕事を探す人そのものが減っていることが、人手不足の大きな理由です。宮古島の人口は増えていても、働く世代(15〜64歳)は減り続けています。

この数字から、事業者が考えておきたいこと

1. 「夏だけの人手」から「一年を通した人手」へ

春と秋の観光客が増えている以上、繁忙期だけ人を増やすやり方は限界に近づいています。通年で働ける人を中心に、閑散期の働き方も含めて採用を組み立てる必要があります(観光業の閑散期と繁忙期の採用準備)。

2. 島の外から人を迎える準備

島の中だけで働き手を確保するのは、数字の上でも難しくなっています。島外から来る人のために、住まい・暮らしの相談・最初の数か月の受け入れを用意しておくことが、採用の前提になります(移住支援制度を採用に活かす方法)。

3. 辞めない職場づくり

新しく人を採るのが難しいほど、今いる人に長く働いてもらうことの価値が上がります(「辞めない職場」をつくる7つの施策)。

まとめ

  • 宮古島市の2025年度の観光客は126万3,397人で、2022年度の約1.7倍
  • 八重山の2025年の観光客は150万6,052人、観光消費額は1,288.5億円で、どちらも過去最高
  • 宮古島では春と秋の観光客が伸び、多い月と少ない月の差が縮まっている
  • 宮古地域の有効求人倍率は1.56倍。求人よりも求職者の減り方が大きく、働き手そのものが足りない

島の人事部は、宮古島・石垣島の事業所にうかがい、こうした島の数字を踏まえて、採用・研修・定着の進め方を一緒に考えています。自社の場合にどうすればよいか、お気軽にご相談ください。

出典:宮古島市の発表(琉球新報 2026年7月12日)/宮古島観光動態レポート 2025年12月度(宮古島観光協会)/沖縄県 入域観光客統計概況(2025年 年間)/ハローワーク宮古「雇用の動き 令和7年度計」/宮古島市 住民基本台帳(2025年1月1日時点)