ブログ一覧へ戻る

宮古島・石垣島の最低賃金2026年版|パート・アルバイト採用への影響と対策

この記事でわかること

  • 2025年10月改定・沖縄県最低賃金 1,023円の内容と背景
  • 全国平均との差と、宮古島・石垣島の採用への実際の影響
  • 業種別の賃金水準と、今すぐできる4つの対応策
  • 最低賃金引き上げを「採用の強み」に変える方法

「時給を上げないと応募が来ない」「最低賃金が上がるたびに人件費が圧迫される」──宮古島・石垣島の経営者からよく聞く声です。2025年10月の改定で沖縄県の最低賃金は1,023円となり、前年比+127円・過去最大幅の引き上げとなりました。この変化を正確に把握し、採用計画に反映させることが、これからの離島事業者に求められています。

沖縄県最低賃金の推移(2020〜2025年)

改定年(10月)時給前年比
2020年792円+2円
2021年820円+28円
2022年820円±0(据え置き)
2023年853円+33円
2024年896円+43円
2025年1,023円+127円(過去最大)

5年間で792円から1,023円と、231円・約29%も引き上がりました。政府の「2030年代半ばまでに最低賃金1,500円」目標に向けた大幅引き上げが続いています。

全国平均との差・宮古島・石垣島の賃金実態

2025年の全国加重平均最低賃金は1,055円。沖縄県(1,023円)との差は32円まで縮まりました。数年前は150円以上あった差が急速に縮小しています。

離島では最低賃金だけでは採用できない

宮古島・石垣島では最低賃金通りの求人に応募はほぼ来ません。現地の採用相場は最低賃金より100〜500円上回るのが実態です。

  • 飲食・居酒屋:1,100〜1,350円
  • ホテル・観光:1,150〜1,500円
  • 介護・福祉:1,050〜1,200円(処遇改善加算込み)
  • 建設・土木:1,300〜1,600円(技能・経験加算)
  • 農業・漁業:1,000〜1,200円

業種別・最低賃金引き上げの影響

飲食業・居酒屋

パート・アルバイト主体の飲食業は最も影響が大きい業種です。スタッフ1人あたり月30時間分で約3,810円(127円×30時間)、5人なら月約2万円の人件費増となります。メニュー価格の見直しや業務効率化と合わせて対応する必要があります。

観光業・ホテル

繁忙期に大量のアルバイトを採用するホテル・旅館は、一時的な人件費増が経営を圧迫します。一方で「時給1,200円以上」を打ち出すことで応募数は増加する傾向があります。繁忙期採用を前倒しにして通年採用に切り替える事業者も増えています。

介護・福祉

介護職は処遇改善加算の対象のため、国の補助で賃上げ原資を確保しやすい業種です。加算を活用すれば実質的な負担増を抑えながら、競争力のある賃金水準を実現できます。

建設業・農業

技能職は既に最低賃金を大きく上回る賃金設定が多く、直接的な影響は比較的小さいです。ただし未経験スタートの賃金設定を見直すタイミングです。

最低賃金引き上げへの4つの対応策

1
業務改善助成金で生産性を上げる
設備投資・ITツール導入で生産性を高め、人件費増をカバーします。1件あたり最大90万円、補助率9/10。詳しくは業務改善助成金2026の解説記事をご参照ください。
2
キャリアアップ助成金で賃上げコストを補填する
パート・アルバイトを正社員転換したり、賃金規定を改定することで最大80万円の助成を受けられます。キャリアアップ助成金の申請手順も参照ください。
3
求人票で「実態賃金」を打ち出す
最低賃金ギリギリではなく、手当・交通費・住居補助を含めた実質的な待遇を前面に出します。「月収22万円可」「寮完備」などの表現が有効です。
4
島外・Uターン採用を強化する
離島では地元の求職者が限られます。移住支援制度と組み合わせた島外向け採用を強化しましょう。宮古島での採用方法石垣島での採用方法をご覧ください。

最低賃金引き上げを「採用の強み」に変える

最低賃金の引き上げをコスト増だけで捉えると、対応が後手に回ります。逆の発想で「時給1,200円以上」を打ち出した求人は、以前より応募者の目に留まりやすくなっています。賃金水準を採用ブランディングの中核に置く視点が重要です。また、賃上げを実施した事業者向けには2026年の宮古島・石垣島の平均賃金データも活用してください。

最低賃金違反のリスク

最低賃金を下回る賃金の支払いは、労働基準監督署の調査対象となり最大50万円以下の罰金が科されます。毎年10月改定後は既存スタッフの時給も含めて必ず確認してください。月給制の社員も最低賃金計算の対象です(月給を所定労働時間で割って時給換算して確認)。

よくある質問

月給制の社員も最低賃金の対象になりますか?

なります。月給を時給に換算(月給 ÷(1週間の所定労働時間 × 52週 ÷ 12)で時給算出)して最低賃金以上かどうかを確認する義務があります。

特定技能外国人やパートにも最低賃金は適用されますか?

はい、雇用形態・国籍を問わず、沖縄県で働くすべての労働者に沖縄県最低賃金が適用されます。外国人だからといって最低賃金以下にすることは違法です。

最低賃金の改定時期はいつですか?

毎年10月上旬に改定されます。最新の確定額は沖縄労働局のウェブサイトまたはハローワークの窓口で確認できます。

賃上げで採用に有利になりますか?

はい、特に離島では賃金水準が応募数に直結します。宮古島・石垣島では「最低賃金+150円以上」の求人は応募率が大きく改善する傾向があります。助成金を組み合わせた持続可能な賃上げを実現することがポイントです。

宮古島・石垣島の採用でお困りですか?

賃上げと採用戦略の立て方を、無料でサポートします。

賃上げと採用戦略を無料で相談する

最低賃金と採用コストの関係を数字で把握する

最低賃金の引き上げは採用コストにも影響します。求人媒体への掲載費用は変わらなくても、採用後の人件費負担が増えるため、1人採用あたりの「総コスト」を再計算する必要があります。

項目2024年時点2025年(1,023円)増加額
週40時間・月収(最低賃金)約147,840円約168,795円+20,955円
社会保険料(事業主分・約15%)約22,176円約25,319円+3,143円
月次人件費合計(1人)約170,016円約194,114円+24,098円
年間換算(1人)約2,040,192円約2,329,368円+289,176円

最低賃金スタートの正社員を1人採用するだけで、年間約29万円の人件費増となります。スタッフ5人なら約145万円増です。この増加分を業務効率化・助成金・価格設定の見直しでどう吸収するかが経営課題になります。

宮古島・石垣島での実践事例

飲食業A社(宮古島)の取り組み

最低賃金改定に合わせてパート全員の時給を1,150円に統一。求人媒体に「時給1,150円・沖縄最低賃金+127円」と明示したところ、応募数が前月比3倍に増加しました。業務改善助成金(小規模コース)を申請してタブレット注文システムを導入し、1テーブルあたりの対応時間を40%削減。増加した人件費の一部をコスト削減で相殺しました。

介護施設B社(石垣島)の取り組み

処遇改善加算(加算I)を取得し、介護職員の時給を1,200円に引き上げ。求人票に「処遇改善加算適用・時給1,200円」を明記したことで、他施設との差別化に成功。3ヶ月以内に3名の採用を達成しました。キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)も申請し、最大47.5万円の助成を受けました。

2026年以降の最低賃金の見通し

政府は「2030年代半ばまでに最低賃金1,500円を目指す」方針を継続しています。仮に毎年5〜7%の引き上げが続いた場合、以下のような推移が見込まれます(概算)。

年度想定時給(沖縄県)備考
2025年(確定)1,023円前年比+127円
2026年(予測)1,080〜1,100円程度政府方針次第
2027年(予測)1,130〜1,170円程度継続引き上げ想定
2030年(目標)1,300〜1,400円程度全国1,500円目標に連動
採用計画に織り込むべき前提

今後も毎年5〜10%程度の引き上げが続くと想定して採用・給与設計を行うことが重要です。「今の最低賃金で大丈夫」と考えず、2〜3年後の人件費水準を見越した経営計画を立てましょう。

最低賃金・賃上げに関するよくある相談

既存スタッフの給与はどうすべきですか?

新入スタッフを最低賃金で採用すると、勤続年数が長いスタッフより高い時給になる「賃金の逆転現象」が起きやすいです。これは既存スタッフのモチベーション低下・退職リスクにつながります。最低賃金改定のタイミングで、既存スタッフの時給も合わせて見直すことを強くおすすめします。

最低賃金を上げた場合、いつから適用すればよいですか?

毎年10月の改定日(通常10月1日または10月第1週)から即日適用が必要です。改定日を過ぎても旧賃金を支払っていた場合、その差額の支払い義務が生じます。

パートの社会保険加入義務はどうなっていますか?

2024年10月から従業員51人以上の事業所でパート・アルバイトの社会保険加入義務が拡大されました。週20時間以上かつ月額賃金8.8万円以上(年収106万円相当)であれば、社会保険の被保険者になります。宮古島・石垣島でも対象事業所が増加しています。

この記事を読んで気になったら

宮古島・石垣島の採用、
まずは無料で相談してみませんか?

島の人事部は、宮古島・石垣島に特化した採用支援会社です。特定技能から求人代行まで、貴社の課題に合わせた最適なプランを提案します。相談・見積もりは完全無料です。

無料で相談する →

完全無料・翌日対応・しつこい営業なし

LINEで最新の採用情報・補助金情報を受け取る

宮古島・石垣島の採用に役立つ最新情報や補助金・助成金の更新をLINEでお届けしています。
採用に関するご相談もLINEでお気軽にどうぞ(無料)。

友だち追加して情報を受け取る

※ 登録無料・いつでも退会可能

関連記事

採用に関するご相談はこちらから

まずは無料でご相談ください

「何から始めていいかわからない」という状態でも構いません。 貴社の状況に合わせて、専門スタッフが最適な解決策をご提案します。